夕方7時の漆黒の空に、妖しく浮かぶ『真冬の三つ星』を見つけました。
今は空気が澄んでいて、他のどの季節よりも、星が眩しく輝くもの。
そんな冬の星座の中でも、最も大きく壮大に輝く星座、それがオリオン。
星になど興味が無くとも、この名前を知らぬ者など、恐らくは一人もいないでしょう。
双子座よりも馭者座よりも大犬座よりも牡牛座よりも、遙かに威風堂々たる、その佇まい。
天空に巨大を浮かべるオリオンが、ボクは数多ある冬の星座の中でも、一番のお気に入り♪
ってまあ、ボクはエジプト人ではありませんけどね?(←何の話だ?)
― 考えてみたら、こうして星座を眺めるのは、今年初めてだな。
そんな事を考えながら、この正月の連休を思い返します。
仕事納めの12月26日(金)、強風吹きすさぶ日本最北端の暗闇の中、コートの襟を立てたボク。
この連休の天候が穏やかであります様に……そんな事を考えながら、家路についた、あの夜。
― 明日はきっと晴れます様に。
― 明日こそきっと、天候に恵まれます様に。
― せめて年越しの日くらい、暖かくなります様に。
日々願い、暮らした連休。。。
そうして大晦日を迎え、正月三が日を通り過ぎ、新年の仕事が始まって。
久しぶりに見上げた太陽を眺めながら、『ああこれが最北の地に立つという事か』と、意味も無く寂しさを感じたりして。
……だってね?
仕事始めの1月5日に、ようやく初日の出を迎えるって、どうよっ!?(泣)
ええ、結局この正月休み中、ただの一度も空が晴れる事が無かったのですよ(悲)。
もちろん星空を観る事だって、ただの一度も。
あるのはただ、毎日の暴風雪と、肌を刺す氷点下の冷たい空気だけで……。
日本の最北端に住むって、こういう事なのですね(涙)。