遂に、ワイングラスをゲットしました~!(笑)
いえ、実はこれまで、ワイングラスというものを持っていなかったのですよ。
たまに『昨夜のつまみup』とかでチラッと写るあのグラス、実はビアグラスなのです。
なので、ずっと欲しかったのですよね~、本物のワイングラスが♪
ワイングラスを買いに向かったのは、日本最北端のガラス館『北緯45°北のガラス館』という店。
観光客相手の店ですが、何しろ田舎ですので、他に買える場所が無かったのですよ。
実際、この街で唯一のデパートにも行ったのですが、売り切れだと言われてしまいましたし(泣)。
そうして入った店内。
どうやら喫茶店が一緒になっているらしく、数人の女の子が、のんびりとコーヒーを飲んでいました。
で、肝心の商品は、その喫茶コーナーの周り……。
― お、落ち着かない(汗)。
何しろそこは観光客相手の店、そんな場所に普段着の中年男がいるのです、そりゃ浮きますよね!?
なので、どうにも居たたまれない気持ちになりながら、急ぎワイングラスを探しました。
と、目の前に探していた品を発見! 引ったくる様にレジへと向かいましたよ(汗)。
とりあえずワイングラスをレジに置き、ホッと一息。
レジに目をやると、そこにいたのは、40歳くらいの女性店員さん。
ボクが財布を取り出すと、にっこりと笑い、
店員「贈り物ですか?」
思わずドキリ。
自分で使うと言ったら、この人きっと、ヒクだろうな~(汗)。
ボク「はい、ご贈答用です♪」
店員「そうですか、ではお包みしますね~(笑)」
そうして梱包作業を見つめながら、何となく、このワイングラスの事を考えます。
通常のグラスよりも厚みがあり、どこか温かな風合いを持った、このグラス。
一体、どこの地方の技術なのだろう?
ボク「あの……」
店員「はい、何ですか?」
ボク「このガラスって、どこのガラスなんですか?」
北海道で有名と言えば、小樽の『北一ガラス』でしょう。
しかしこのガラスは、どこか違う雰囲気を持っている。もっとこう、異国の文化に近い雰囲気を。
そんなボクの疑問に対し、店員さん、再びにっこりと笑い、
店員「琉球です」
ボク「リュウキュウ?」
店員「ええ、実はここのガラス、琉球ガラスなんですよ(笑)」
ボク「琉球って……おっ、沖縄!?」
日本最北端のガラス館、その正体は何と、日本最南端のガラスを扱う店!
その、あまりにも意外な事実を知り、思わず本気で驚きました。
そして理由を聞き、ああ成る程と、納得したのです。
この店のオーナーは、元々、沖縄で琉球ガラスを作っていたのだそうです。
そしてこの最北の街を訪れ、『この街に琉球ガラスを根付かせたい!』と思い、この店を作ったのだとか。
だからこの最北の地に、沖縄の文化である、『琉球ガラス』があるという訳です。
素晴らしいではありませんか、この精神!
遥か北の地に赴き、故郷の文化を伝える、広げる!
これこそ正に、男のロマンですよ!(笑)
遥か南の国よりやって来た、一人のガラス職人。
その夢の結晶こそが、このガラス館なのです。
この店でワイングラスを買って良かった、最果ての地に来てくれてありがとう、ガラス職人さんっ!(感涙)
そんな感動に咽びながら、ふと考えたのは、工房のこと。
この狭い店の敷地から推測するに、恐らくガラス工房は、別の場所にある筈です。
しかし稚内にガラス工房があるなど、一度も耳にした事が無いのですが。。。
ボク「あの、工房ってどこにあるんですか?」
店員「は?」
ボク「工房ですよ。実際にここのガラスを作っている場所」
店員「ああ、それでしたら……」
店員「勿論、琉球ですよ♪」
成る程、琉球ガラスですからね、工房の場所は琉球(沖縄)なのです。
で、それをここに運んで、売っていたのですね。
琉球で作って、遥々稚内まで運んで。
うん。
……。
……。
それ、ただの『直売店』じゃん!(汗)
琉球ガラスをお求めの際は、是非、日本の端っこまでお越し下さい。
ええ、北でも南でも、どうぞお好きな方角に。。。