ふと思い出した、先日の日曜日、スーパーでの出来事。
赤ワインを切らしていたので、多めに買って備蓄しておこうと、駐車場へ車を滑り込ませた時の話です。
車を停める直前、目の前を通り過ぎたのは、どこかで見た事のある男性。
名前は思い出せないものの、間違い無く、仕事で何度か顔を合わせている人物です。
そしてその男性、ボクの存在には気付かない様子で、スーパーの中へと入って行きました。
名前の分からない仕事相手と、スーパーで鉢合わせ……。
( °д °) 何か気まず〜い。
なので彼と顔を合わせない様、丁度来ていたメールに目を通し、ゆっくりとそれに返信メールを打ち込みました。
そうして時間をずらし、向こうがそろそろ買い物を終えただろうタイミングで入店。
向こうと入れ違いならば、最悪顔を合わせたとしても、軽く会釈する程度でやり過ごせるだろうと思いました。
店に入るなり確認するのは、その男性が、今どの辺りにいるのか。
駐車場で客の出入りをチェックしていましたが、彼が出て来る様子はありませんでしたので、店内にいる事は間違いありませんでした。
と、入店と同時に、いきなり彼を発見!
こんなに時間をずらしたのに、まだ買い物を終えていないなんて……(汗)。
( °д °) 名前も分からないのに、会っちゃったら気まず〜い。
彼の位置を確認しながらも、店内のめぼしいものを探します。
そうして納豆だの何だのを適当にカゴの中に放り込み、向かった先は、目当ての酒コーナー。
一本300円のワインを数本カゴに入れ、ふと思いました。
― 酒ばかり大量に買ってアル中だと思われたら?
― 安ワインばかりで『貧乏人』と思われたら?
― そこで『こんにちは〜♪』とか寄って来られたら?
カゴの中に1本300円のワインをいっぱいに入れたボク、それに気付いた彼の苦笑い……。
( °д °) 見つかったら、物凄く気まず〜い。
そう思い、足早にレジへと向かうボク。
そっと振り返り彼の方を観ると、何故か彼はカゴも持たず、ただ店内をウロウロしています。
ボクは清算を済ませると、彼の視線が別の方向へ向いているのを確認し、そそくさと店を後にしました。
あー、見つからなくて良かった♪
―――
と、その時はそう思ったのですよ。
しかし今になって冷静に考えると、あの時の彼、何をやっていたのでしょうね?
スーパーに来ながら買い物もせず、カゴすらも手に持たず、ただ時間を潰すかの様にウロウロとして……。
で、何となくこう思ったのですよ。
ひょっとして、彼は。。。
最初から、ボクの存在に気付いていたのでは無いか?
顔を合わせるのは何となく気まずいので、ボクと一定の距離を保ち、ボクが買い物を終えるのを待っていたのでは無いか?
そうしてボクがいなくなってから、ゆっくりと買い物をするつもりだったのでは無いか?
自分の買い物を観られたく無いから、あえてボクが入店するのを待ち、いなくなるまで見届けていたのでは無いか?
もしも、本当にそうだったとしたなら……。
彼は一体、何を買おうとしていたのだろう?