今日、仕事相手との移動中、後ろから一台のトラックが近付いて来たのですよ。
何だか急いでいる様子でしたので、ウインカーを出して、道を譲りました。
と、こちらを追い越して行くトラックを観ると、荷台には十数頭のホルスタインが。
どうやら、『乳牛』のお引っ越しの様ですね。
ボク「今のあれ、乳牛ですよね?」
相手「そうみたいですね」
ボク「あんなに急いで、一体どこに行くんでしょう?」
相手「恐らく『廃用牛』でしょう、加工場に運んでいるんですよ」
ボク「ハイヨウギュウって?」
相手「要らなくなった乳牛を、食肉用に加工するんです」
ボク「肉……」
って、ホルスタインって喰えるんですか!?(驚)
これはボクの完全なる勘違いで、ホルスタインの基本は、食肉用なのだそうです。
しかも、国内に出回る『国産牛肉』の、実に7割がホルスタインなのだとか。
てっきりホルスタインは『搾乳』にしか使われないと思っていましたが、これって、ボクの勝手な思い込みだったのですね〜(汗)。
でもお陰で、長年の疑問が解けましたよ。
今まで不思議に思っていたのですよね〜、ホルスタインの牡(オス)が、一体何に使われているのか。
食用だったのですね〜、白黒斑尾模様で、あまり美味しそうには見えないけど。
そして廃用牛とは、乳の出が悪くなり、商品価値の無くなった乳牛(メス)のこと。
飼育していても利益が出ないから、肉牛として、潰してしまうのだとか。
これまで散々牛乳を貰っておいて、使えなくなったら食べてしまう……何とも残酷な気がしますが、牧場の採算を考えると、仕方の無い事なのでしょう。
― つまり、成牛版の『ドナドナ』か。
ドナドナド〜ナ〜ド〜ナ〜♪
大牛を載〜せ〜て〜♪
ドナドナド〜ナ〜ド〜ナ〜♪
トラックは行〜く〜よ〜♪
(´・ω ・`)何か可哀想。。。(泣)
これまで人間の都合だけで、乳を搾り穫られて来た乳牛たち。
それが老齢になり、乳の出が悪くなったら、殺されて肉にされてしまう。
あまりにも酷すぎる、人間の身勝手なる暴挙、命を軽んじる行為……。
これって、許される事なのでしょうかね!?(泣)
相手「スーパーで売られている特売品は、全て廃用牛ですよ」
ボク「え、そうなんですか!?」
相手「廃用牛は筋張っていて、商品価値が低いですからね」
ボク「それが一般家庭に、廉価品として出回る訳ですか」
相手「ある意味、庶民の味方です(笑)」
― つまり、ボクがいつも買う100g88円は、こいつらの末路だったのか。。。
でも廃用牛、充分に美味しいですよね♪(←可哀想じゃ無かったのか!?:汗)