本日は厄年のお祓いのため、稚内北門神社まで、参拝に行って参りました〜♪
この神社、ちゃんと宮司さんのいる神社としては、日本最北端!
祭神は『天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)』、『事代主神(ことしろぬしのかみ)』、そしてこのブログではお馴染みの『武甕槌神(たけみかづちのかみ)』の3柱です。
ボクの大好きな鹿島神(武甕槌神)が祀られているなんて、ボクにとって、実に理想的な神社ですね〜(笑)。
さて大安の今日、晴れ間を狙って詣でた神社、早速お祓いの窓口を探しました。
と、お神籤売り場の窓を開き、いきなり宮司さんが顔を出したのですよ。
そしてボクに向かい、声をかけて来たのです。
宮司「ひょっとして、清水さんですか?」
ボク「いえ、違いますが……」
宮司「えーと、ではお祓いに?」
ボク「数え41歳の前厄のお祓いに来ました」
宮司「では、本殿の方へどうぞ」
そう手で促され、本殿へと向かいます。
歩きながら考えるのは、たった今宮司さんが口にしていた、『清水』という人物について。
察するにその人も厄払いをするため、電話で予約を入れていたのでしょうね。
そうして本殿に入り、中の造りを見学します。
荘厳なる佇まいに清浄なる空気、何か心の中に、ピンと張り詰めたものを感じました。
宮司さんに座る様に言われ、祈祷開始。どうか健康になります様に、そう心の中で呟くボク。
と、開始と同時に感じる、何者かの気配。
ボクの後ろ、どうやら本殿の外を、ウロウロと歩き回っている様子です。
祈祷の最中だというのに邪魔だな……祭壇を真っ直ぐに見据えながら、そんな事を考えていました。
と、いきなり開く、背後の扉。
どうやら先程の人物が中に入って来た様ですが、これ、あまりにも非常識だと思いませんか!?
何しろ今は祈祷の真っ最中、普通ならば遠慮して、儀式が終わるまで外で待っているべきなのに。。。
― さてはお前、清水だな?
恐らく電話で予約を入れていたのだろう、清水なる人物。
それがきっと順番待ちのため、中に入って来たのですよ。
外で待つのは寒いから、ボクのが終わるまで中に入っていようと。
そうしてボクの右斜め後ろ、キョロキョロと辺りを見回しながら、静かに座るその人物。
祭壇を見詰めるボクにその姿は見えませんが、割と若く、細身で背の高い人物だという事が分かりました。
この神聖な空気の張り詰めた中、見えずとも音や雰囲気だけで、そのくらいならば察知する事が出来ますから。
にしても、最近の若者という輩は、本当に礼儀を知らない!
本来であれば、こうした祈祷の最中は、空気を乱してはならないのですよ!
それを臆面も無くズカズカと入り込むなんて、『和の心』をまるで理解出来ていない証拠です!(怒)
そんな怒りと戦いながら、とにかく今は祈祷に集中しようと、真っ直ぐ祭壇に目を向けるボク。
やけに後ろの人物が気にかかるものの、とにかくこの儀式を無事に終えようと、必死にその存在を無視します。
そしていよいよ、玉串奉納。ボクは立ち上がり、神様に向かい、二礼二拍手一礼。
― 鹿島神様、どうか健康になれます様に(祈)。
神様に精一杯のお祈りをしたら、再び椅子に座るべく、後ろを振り返ります。
そして、儀式の邪魔をした『清水』なる人物を睨み付けてやろうと、奴の座る席に視線を向けました。
瞬間、思わずその場に立ち尽くすボク。
Σ( ̄ロ ̄lll) 黒人がいるーっ!(驚)
ボクが『清水』だと思っていた人物の正体、それは何と、黒人!
喩えるならば、アイ・ロボットに主演していた、ウィル・スミスの様な感じです。
そんな黒人が、真っ黒な皮ジャンと皮パンツを身に纏い、にこやかに佇んでいる……。
― ってか、何で外人がここにいるの!?(汗)
心の動揺を隠せぬままに、放心状態で椅子に座るボク。
何故ここ日本の神社の祭壇の前で祈祷を受けるボクの背後で真っ黒い人が笑っているのか、この『有り得ないくらいシュールなシチュエーション』に、頭の中に幾つもの疑問符を浮かべながら。
そして祈祷は終了。御札と御守りを受け取り、ヨロヨロと立ち上がるボク。
黒人「写真撮ってイイデスカ〜?」
宮司「ええ、構いませんよ(笑)」
そんな二人の会話を背に、本殿を後にするボク。
一体今のは何だったのだと思いながらも、心の中で、こう呟きました。
清水と思わせておいて実はスミス……やるな、鹿島神様!(←いや、笑いの神じゃ無いから:汗)