って事で昨日は、このブログでは(エイプリルフール以外で)初めてとなる、フィクションを書いた訳です。
しかしフィクションとは言え、物語の大筋は、本当にあった出来事。
きっと昨日の記事を読んで下さった方の中には、これを『怪奇現象』と誤認された方もいらした事でしょう。
だってこれ、何しろ、
・同じ男性が
・同じ月日に事故を起こし
・いずれも女性だけが亡くなった
これだけ聞けば、『最初の女性の祟り』なんて想像しちゃいますしね?
幽霊の類を信じないボクですら、最初にこの話を聞いた時には、背筋がゾクッとしましたし。
が、断言しましょう。
これは霊の仕業ではありません!(きっぱり)
彼の運転ミスですよ。
それ以上でも以下でも無い、単なるヒューマンエラーです。
気の毒な話ですが、そうとしか説明出来ませんね〜、ボクには。
― では、日付や場所が一致したのは、単なる偶然か?
その可能性もゼロではありませんが、ボクの個人的意見を述べさせて貰えるなら、この事故は『偶然では無い』としか言えません。
全く同じ場所で、同じ月日に事故を起こすなんて、それこそ『天文学的確率』に過ぎませんから。
なのでこの事故が起きたのは『必然』、そこにはちゃんとした理由がある筈だ、そう考えました。
では、その理由とは何か?
同じ場所、同じ月日に事故が起きた理由とは?
ボクがこの事故を知り、考察した、事故の『最大の原因』とは……。
同じ月日に同じ場所に行ったから!
彼が何故その日、その場所に行こうと思ったのか、それはボクには分かりません。
或いは決別の為か、新しい彼女が、そうする事を望んだのか。
が、これだけは確かでしょう。
『彼は、その日が彼女の命日だという事を、認識していた』
もしかしたら、花を手向けに行ったのかもしれませんね。
自分だけが新しい未来を歩む事に罪の意識を感じ、それを謝罪すると共に、『君の分まで幸せになる』と誓うつもりだったのかもしれません。
その為に、新しい彼女を連れ、共に現場で手を合わそうと。。。
が、ここで彼の意識の中に、こんな『負の感情』が芽生えるのです。
生きて元気でいる自分、そして過失により死なせてしまった、彼女。
彼女は今、何を考えているのか?
『許して貰えないのではないか、恨まれているのではないか』
自分を殺した張本人(彼)が、自分を裏切り、新しい彼女を『見せ付け』に来る。
それを果たして彼女が許すか、或いは二人、呪い殺されてしまうのでは無いか。
そんな感情が彼の頭を巡る中、徐々に見えて来る、例の事故現場。
― そこに立っていたのは、あの日事故で亡くなった筈の彼女!
実際にはそこには何も存在しない、ただの無機質なガードレールがあるだけ。
しかし彼は確かに観ている、彼の罪の意識が作り出した、『幻影の彼女』を。
彼の心は信じてしまった、強い『自己暗示』をかけてしまった、『そこに彼女がいる』と。
恐怖に支配された彼の体は硬直し、あろう事か、『あの日と全く同じ行動』を取ってしまう!
記憶は薄れ揺らいでも、その腕が足が体が、あの日の動きを全て覚えている!
錯乱する意識、感情、そして車は……。
同じガードレールに、激突した。。。
―――
これはあくまでも、ボクの勝手な想像であり、『数多ある可能性の一つ』に過ぎません。
しかし全ての事象には、必ずや『理由』がある筈です。
真実が何なのかは今となっては分からない。が、これだけは断言します。
この事故の原因は、霊では無い!
理由?
ああ、霊なんている筈無いから。(←理由になってません!:汗)