本当は今日は、遅くとも昼12時には、会社に戻れる筈だったのですよ。
それが何故だかトラブルが続出し、ようやく帰社の途についたのは、予定よりも30分も遅い時間。
それでも急げば昼休み中には帰れそうでしたので、ハンドルを握る同僚に、「早く帰ろう!」と促しました。
とにかく1分でも早く帰りたい……そう思って。
というのも、今日の昼休み、ちょっとした用事があったのですよ。
それは15分もあれば済む用事でしたので、昼までに帰社出来れば、昼食を摂っても充分に間に合うと思っていたのです。
で、まさか午前の仕事がそれほど長引くとは思っていなかった為、少々焦っていたという訳です。
― 今が11時55分だから、何とか間に合うかな?
ボクがそんな事を考えていると、不意にブレーキを踏む同僚。
何かあったのかな? そう思っていると、同僚、満面の笑みで、
同僚「丁度昼だし、ラーメン喰って行こうぜ♪」
何ですと!?(汗)
ボクが断る間も無く、ラーメン屋の駐車場に車を入れる同僚。
それは実にクイックなハンドル捌きで、『こんな風にホテルに入られたら、女子は逃げられないだろう』、そう思える程のテクニックでした。
で、逃げ場も無く、店内に引き摺られて行くボク……。
― 時間無いのに。。。(;_;)
それでもめげずに計算すると、仮に今から食事を摂ったとしても、ギリギリで用事に間に合う時間。
なので急いで注文を済ませ、とっとと店を出る事を考えました。
ラーメン屋で早いメニューと言えば、やはりラーメン。それも醤油が最も早い筈!
ボク「醤油ラーメンを下さい!(汗)」
店員「はい、醤油ですね♪」
すると同僚、店員の顔を観て、
店員「それにライス付けてくれ。醤油とライス、各2つずつ」
― へ?
ボク「いや、ボクはラーメンだけで良いけど?」
同僚「ここのは量が少ないからな、ライスも無きゃダメだ」
ボク「いや、そういう問題じゃ無く……(汗)」
ライスまで付けたら、帰るのが更に遅くなってしまうじゃ無いか!(泣)
煙草に火を点け、至極冷静を装いながらも、内心は穏やかでは無いボク。
同僚の目を盗みながら、チラチラと腕時計に視線を向けていました。
そんなボクの気持ちなどお構い無しに、同僚、先日行ったパチンコの自慢話ばかりして……(涙)。
で、結局それを食べ終わったのは、ボクの計算よりも5分遅れ。
しかも食後に同僚が煙草を吸い始めた為、その瞬間、ボクは完全に用事を諦めました。
本当なら今頃、会社に戻り、用事を済ませていた筈なのに……(泣)。
こいつがライスなんか頼むからだ。
ってかそもそもラーメン屋に入るからだ。
貴重な昼休みを潰しやがって。
テメーなんて仲間じゃねえ!(怒)
同僚「さて、そろそろ帰るべ」
ボク「そうだな(この糞野郎が!)」
同僚「あ、金ならいいよ」
ボク「は?(何言ってんだこの外道)」
同僚「今日は俺の奢りだ(笑)」
ボク「へ、何で!?」
― あ、パチンコか!
同僚「この店、なかなか美味かったろ?」
ボク「美味かったね〜♪」
( ´_ゝ`)ありがとう、心の友よ。(←分かりやすい性格:笑)