昔、ボクが高校生の頃、学校で『怖いビデオ』が流行っていたのですよ。
これは幽霊とか、怪奇現象などのビデオ。
リングなどの『物語』では無い、制作サイド曰く、『本物』を写したものだそうです。
ってまあ、どうせ偽物とは思いますけどね? 幽霊なんている筈無いし。
で、ある日友達が、「酷いビデオを見付けた」と言って来たのですよ。
怖いビデオと思ってレンタルして来たら、実際に観てみたら『気持ち悪いビデオ』だったと。
それを、レンタル期間がまだあるからと言って、ボクに貸してくれたのです。
一体どんなビデオだろうと、ワクワクしながら帰宅したボク。
『ギニピック』と名付けられたそのビデオ、再生ボタンを押し、早速観てみると……。
ボク「何だこの気持ちの悪いビデオは!?(焦)」
映っていたのは、椅子に縛り付けられた、若い女性。
その内容はと言えば、ただひたすらに、男性に頬をぶたれ続けるというもの。
一体その後どうなるのかと、数分間はそれを見続けていましたが、遂にボクにも限界が来て……(汗)。
あまりの気持ち悪さに、10分も保たずにギブアップ。。。_| ̄|○
こんなビデオ、一体どこの誰が、楽しんで視聴するのでしょうね!?
残念ながらボクに『変な性癖』はありませんので、女性の頬を叩くなど、きっと一生理解出来ないでしょう。
女性は大切に扱うもの、慈しむもの。それを叩くなど、男として失格ですから。
そうして迎えた夜。
仕事から帰宅した両親に、そんなビデオを借りたけど、気持ち悪くて観られなかったという話をします。
すると、興味をそそられたのか、しきりに『観せろ』と騒ぎ出す母親。
ボク「気持ち悪いから、観ない方が良いよ?」
母親「いいから観せなさい!」
で、仕方がないので、そのテープをビデオデッキに。
「本当に気持ち悪いからね?」と、最後の念押しをして、再生ボタンを押しました。
そうして画面に流れる、女性が意味もなくぶたれ続けるシーン。すると母親……。
母親「お前は親になんてものを観せるのーっ!(激怒)」
うん。
そっちが観せろって言ったんだろうがーっ!(怒)
……全く親とは、理不尽な生き物です。