朝食を摂りに食堂に行くと、いつも朝の遅い同僚が、ボクよりも早く食事を始めていたのですよ。
その光景を観て、漠然とこんな事を考えます。
―今朝はボクがいつもより10分遅く起きたから。
―同僚が珍しく早起きをしたから。
―ガソリン高騰で漁師さんが怒っているから。
同僚がボクよりも早く食事を摂っている理由。
箸を動かしながら、テレビを眺めながら、そんな『どうでも良い事』を考えます。
そうするうち、何となく抱き始める、こんな妄想。
おばさん達は、もしかしたら、ボクらの食事順番で賭けをしているのかもしれない。
ボクも含め、いつも早い同僚は人気が高く、たまに早い同僚は大穴。
間違えて寝坊をしたりすると、知らないうちにおばさんから恨みを買っていたりして……。
もしもそうなら?
おばさんの一人と結託して、食事に行く時間を調節する。
食堂にいる顔触れを観て、次の同僚が食堂に入るまで、ちょっと待っていたりして。
そうして一人のおばさんが勝つ様に仕向ける。その見返りは、『肉団子を1個多くして貰う』とか。
……まだ昨日の事を引きずっているのか、ボクは!?(汗)