幼少の頃、一時期、夜が怖くて堪らない事がありました。
理由は分かりませんが、とにかくもう、夜が怖くて怖くて仕方が無いのですよ。
なので夜になると、布団を鼻の辺りまですっぽりと被り、目だけをキョロキョロと動かし続けていたものです。
朝よ来い、太陽よ今すぐ蘇れ! そう心で念じながら。
……何か夜に、嫌な事でもあったのでしょうかね?(悩)
今となっては、そのきっかけになったもの?を思い出す事は出来ません。
が、あれだけの恐怖を伴っていたのです、きっと相当に辛い出来事だったのでしょう。
元々の『恐怖の原因』を、記憶の中から、綺麗さっぱり消し去る程に。。。
とにかくボクは、夜が怖くて仕方が無かった。
いつもカーテンの隙間に目をやり、朝日が昇るのを、今や遅しと待ち侘びていた。
そして辺りが薄明るくなると、ようやく安心して眠れたのです。
そんな眠れぬ夜が暫く続き、気がつくと、普通に眠れる様になっていました。
暗闇の恐怖など無かったかの様に、あたかもそれが、一過性の疾患であったかの様に。
そうして今になり、ふと気付いたのですよ。
暗闇への恐怖が無くなった時期と、『誰かの寝息』の様な幻聴が始まった時期が、ほぼ同じだったという事に。
(※昨年9/3『誰かの寝息』参照)
夜の闇に怯えていたボク。
しかし『寝息』が聞こえる様になってからは、それが突然、怖く無くなった。
安心して、眠れる様になった。
これらの事実を鑑み、ボクが導き出した結論。
それは……。
『寝息』の正体は、ボクが作り出した幻想!
夜の闇に怯えていたボクは、安心感を得る為に、『自分を守る存在』を欲した。
そこで無意識の中で、もう一つの存在として、『寝息』を作り出したのですよ。
常に自分の側にいて、守ってくれるべき存在を。
もしもこの仮説が正しいならば、やはりこれは心霊現象などでは無く、むしろ『生理現象』に近いもの。
自己を守る為の、『脳内防御システム』とも呼べるものでしょう。
げに素晴らしきは、人間の想像力!
自分を守る為に、妄想の中で『第三者』を作り出すなど、物凄い能力だと思いませんか!?
少なくともボクはそう思います。人間って凄いな、と(笑)。
それに気付いたボク、面白い事を思い付きました。
子供のボクに出来たなら、今のボクにだって、それを作り出す事は可能な筈です。
だから、やってやりましょう。
ええ、
妄想の中で、仲間由紀恵を作り出す!
夜寝る時、イメージするのですよ、枕元に仲間由紀恵がいると。
由紀恵がすぐ側で、安らかな寝息を立てている、と。
それを聞きながら、ボクも静かに眠る。幸せに包まれながら。
全ては、安眠のために。。。
もしも成功したら、興奮して眠れない♪(←駄目じゃん:汗)