これは今朝、ボクが実際に体験した、かくも奇妙な話です。
ふと目が覚めて、枕元のケータイを手に取ると、時刻はまだ午前6時。
当然ながら辺りはまだ暗く、風が叩く窓の音だけが、不気味に部屋にこだましていました。
ボクはケータイでコロプラにアクセスすると、避石針を1つセットし、再び目を閉じたのです。
覚醒した頭の中、何故か浮かぶ光景は、工事現場の重機の動き。
キャタピラをキュラキュラと動かしながら、アームを伸ばし、地面をガンガンと叩いています。
きっと土が凍っているのでしょうね〜、夏場ならば簡単に掘削する事が出来るのに、この季節は本当に大変そうです。
と、休日なのにこんな事を考えるのは、きっと職業病。
まだ時間も早いですし、意識をリセットしようと、じっと目を閉じます。
きっとこれは夢。こんな時間に重機が動いている筈は無い。。。
と、そこでようやく、気付きました。
― この重機音、夢じゃ無い!?(驚)
目を開き耳を澄ますと、確かに家のすぐ近くから、重機の音が響いています。
時刻はまだ6時、夏場ならばともかく、こんな暗闇で工事などしている筈は無いのに。
何より殆どの住民が眠っているだろうこの時刻、こんな騒音や振動を出すなど、許されない行為だろうに……。
― この業者は、一体何を考えているのか?(悩)
重機が地面を叩く度、それにより、振動する家屋。
バリバリと音を立てる窓ガラスは、折りからの強風と合わさり、今にも割れてしまいそうな程。
それでも稼働をやめない重機。周辺への迷惑など微塵も考えず、ただ容赦なく、地面をガンガンと叩き続けて……。
何故誰も文句を言わない。
一番暗い、夜明け前のその時刻、近所迷惑も甚だしいのに。
何故この状況下で作業が出来る。
非常識云々よりも、月明かりさえ無い漆黒の中、相当な危険を伴う筈なのに。
―――
そうしていつしか眠りに就き、気付けばもう朝。
今朝の工事はどうなったのかと、窓の外を窺いますが、周辺にそんな現場はありませんでした。
となれば、あの重機の音は、一体何だったのか……。
もしや全てが夢だったのかと、ケータイを手に取り、コロプラにアクセス。
すると『出来事欄』に、こんなログが。
12/29 06:03
(5,E)に避石針を建造しました
つまりボクが今朝その時刻に目覚め、コロプラにアクセスしたのは、間違いの無い事実。
然るにその直後、外から重機の音が聞こえて来たというのも、現実の事だったのでしょう。
あれが一体何の作業だったのかは不明ながら、何者かが重機に乗り、家の近くで何かを行っていたのです。
― では、あの重機は一体、何をしていたのか?
まだ眠る街の静寂を破り、周囲に騒音を撒き散らした、あの重機。
警察からの作業許可など決して下りないだろうあの時間帯に、一体何故、何が目的でその作業を行っていたのか?
あの音に安眠を妨げられたのはボクだけでは無かった筈、なのに何故、近隣住民は文句の一つも言わずに黙認していたのか?
その謎が解けたのは、今日の午前中、近所に買い物に出掛けた時。
街角に動く重機を観て、はっと事実に気付いたのです。
あの、早朝の重機の正体とは。。。
ショベルローダーによる除雪作業!
てっきり何かの工事かと思っていましたが、恐らくあれは、除雪作業の音。
あんな早朝から、道路の除雪をしてくれていたのですね〜。
ボクらの通勤時間帯に間に合う様に、深夜から準備して、眠い目を擦りながら。
除雪業者さん、いつもありがとう♪(←同業者なので綺麗に纏める:笑)