車で通りかかった公園の片隅、丸くて背の高い、大きな時計があるのが目に入りました。
今時珍しいですよね〜、この手の時計って。
昔の公園には、良くこうして設置されていましたが、最近はあまり見掛けなくなってしまいました。
きっと老朽化で撤去され、予算の都合で更新もされず消えて行くのでしょうが、何か寂しいものを感じてしまいます。
そんな感慨にふけりながら、確認する時刻。
針は2:30ほどを指していましたが、その時の正確な時刻は、9:20でした。
壊れているのか、それとも今の季節は電源を落としているのか……分かりませんが、その狂った時刻が、更なる物悲しさを演出していました。
そうして通り過ぎ、振り返ります。
すると先程の時計の裏側に、もう一つ、全く同じ時計がある事が分かりました。
どうやらこれは両面時計、表からも裏からも、時刻が確認出来るものだった様ですね。
と、そこで気付いた、新たなる事実。
その時計の針が示す時刻は……。
『9:20』
え、何で合ってるの!?(驚)
通常、両面時計の表と裏は、全く同じ時刻を示す筈。
何しろ歯車が連動していますからね? 片方だけが狂うなど、普通はあり得ないのですよ。
なのに、先程の面は2:30、そしてこちらの面が正しく9:20を表示しているなんて……(汗)。
― 見間違い?
かとも思いましたが、アナログ時計の9:20と2:30では、針の向く方向がまるで違います。
普通に考えて、見間違えるなどという事は、まずあり得ないでしょう。
が、そうなるとあの時計は、表と裏とで別の時刻を示していた事になって。。。
果たしてあの時計が壊れていたのか、それともボクの見間違いだったのか……謎です。