今日、現場に向かって移動していた時の事。
車窓から眺めた海原、一カ所だけ突き出した大きな岩の上に、何やら巨大な物体が載っているのに気づきました。
あれは何だろう?
遠目で観るそれは、岩の上に載った、もう一つの大岩。
とても暗い感じの灰色で、端部の反り返ったその形状は、まるで巨大な鰹節です。
それが岩の上に、ゴロゴロと10本前後も……何しろ遠目でしたので、それが何なのか、全く分かりませんでした。
すると同僚が、こう呟いたのですよ。
「あ、アザラシだ」……と。
その言葉に驚き、再びその物体を凝視。すると同僚の言う通り、確かにそれは野生のアザラシ!
今まで水族館や襟裳岬の監視カメラで観た事はあったものの、こうして直に本物を観るのは、生まれて初めての経験です。
そうか、あれが野生のアザラシか……
次第に近づき、そして遠ざかって行く野生のアザラシを眺めながら、また心の中で呟きます。
ああ、あれが野生のアザラシなのだな、と。
そして、思いました。
生まれて初めて目にしようが、特に感動はしないものだな、と。(←水族館で見慣れてるしね~)