武士は雑煮を食べる時、まずは椀の中の菜っ葉を、箸で持ち上げていたそうです。
そしてそれを椀の中に戻すと、食べずに残していたそうです。
これは縁起を担いだもので、それぞれの仕草には、
・名(菜)を上げる
・名(菜)を残す
を意味していたそうです。
ボクが思うに、きっと昔の人は、こうした洒落(?)が好きだったのでしょうね~(笑)。
そして、こちらは有名な話。
定食などに付いている漬け物(沢庵とか)は、ほぼ必ず2枚と決まっています。
これもやはり、縁起を担いだもので、
・1切れは、『人を斬る』で縁起が悪い
・3切れは、『身を斬る』で縁起が悪い
・4切れは、『死』を意味して縁起が悪い
・5切れ以上は、多すぎる
なので、2枚にしたという話。
客に多くの漬け物を出さずに済ませる為の、定食屋の知恵です。(←違います)
こんな縁起担ぎ。
ボクはいつもこれに倣い、飯場(現場の食堂)で食事をする時には、必ず1枚だけ漬け物を食べる様にしています。
ええ、理由はそのまま。
― 人(商売敵)を斬るため
この世の中、生き残って行く為には、こんなまじないも重要なのですよ。